一人ひとりに届ける福祉が支える フランスの子どもの育ちと家族

一人ひとりに届ける福祉が支える フランスの子どもの育ちと家族

安發明子
2023年8月11日発売

Children Education and Families in France

すべての子どもがしあわせに育つ社会をめざす
日本で生活保護ソーシャルワーカーをしていてバーンアウトした私が、フランスで出産・子育てして出会った子どもと家族をまるごと支えて育てる社会のかたち。生きることが「自己責任」でない社会を援助職・研究者のまなざしと親の願いを込め、写真とデータを交えてレポート。
日本の子どもたちのために何ができるか考えているすべてのおとなへ
ヒントと勇気が詰まっています!

もくじ

1 市民を育てる
 生まれたときから意思あるひとりの人間として尊重する。
2 子どもの権利
 NOと言えるようになって初めて、YESが選べる。
3 生活保障
 出産は無料、子どもには望む教育を受けさせることができる。
4 親という実践を支える
 親をすることは簡単ではないから。
5 家族まるごと支える福祉
 家庭にワーカーが通い、家族のふだんの生活をまるごと支える。
6 ジェンダー、性と子どもの育ち
 基礎能力は読み書き計算、他者の尊重。
★機関・専門職資格・福祉サービスの用語説明
★人権と福祉略年表

– フランスの福祉の考え方抜粋 –

・家族まるごとの支援は、子どもの保護に比べ、1/9000のコストで済む
・個人が社会に合わせるのではない。すべての人に居場所があるよう社会変革するのがソーシャルワーク
・人は常に最善の選択をしている、その背景を想像し、相手の望む生き方を支える
・担当する子どもたち・親たちを愛し続けることが、いちばん大事な役割
・子どもは守るべき花ではない。点火すべき火。自分のために行動する力を支える
・支援者がクリエイティブでいられること
・人の悩みや抱える困難は個人的なものではなく、社会的政治的なもの
人々が舞台ですばらしいパフォーマンスができるよう支えるのが、政治

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